最近、自治体で10代のピロリ菌検査を無料でしてるとこが増えてきた。中学や高校で一斉に検診と合わせてするのだ。
ピロリ菌は現在の日本では10代で10%、20代で20%…40代で40%と、年齢と同程度の確率で保菌者がいる。若年時の除菌が効果的であることは自明である。若年除菌の方が再感染も少ないと言われてる。
諸説あるが、ピロリ菌は胃がんの原因の99%である説もある。
保菌してると毎年0.5%くらいの確率で胃がんを発症するので、ざっと10年で5%、20年で10%、30年で15%くらい癌になる。あと、息がドブ臭い。
ここでいろいろ問題だなと思うのが、
1.自治体で補助するような所は大抵の場合、過疎化が問題となってる田舎部の住民サービスで、人口が多い都心部はまずない。(例えば西条は補助してるけど松山はしてない。)
2.検査自体は自費で5000円くらいだけど、親のインテリジェンスが低いと子は機会を失ってしまう。5000円をケチる親は多い。
3.費用的にもやっとする。
どう言うことかというと、日本の皆保険制度では予防医療、混合医療がダメなので、いざ検査して保菌してることがわかっても、胃カメラしないと除菌できない。
「胃カメラした→胃が荒れてる→治療が必要→ピロリ除菌」という保険適応させるための約束組手をしないといけないのだ。除菌だけなら数百円の薬代だけで済むのに胃カメラがいる。。いや、むしろ検査なんかするより、初手から希望者には予防除菌すればいいのに。。さらに言えば、1世代全員を強制的に除菌してしまえばのちの人はもう感染しようがなくなるのに。。
ピロリ菌に限ったことでばないけど、こういうルーティンで医療費膨らんでること多い。それもこれも一部の声の大きいクレーマーが騒ぐからだ。『ピロリ菌を飼う権利の侵害』とか言うんだろ?^_^
4.除菌の薬の開発?
立派な日本のメーカーさんが作ってるのだが、特許切れの安い薬を3剤組み合わせてパッケージしただけで『新薬を開発しました』とかで高い薬価をつけてるのが気にいらん。べつにバラバラでもひと口で飲めるからいいやん?
かなり組織的な腐臭を感じる。『胃カメラする先生も、カメラの管使ってるメーカーさんも、検査キット屋さんも、薬屋さんも、もちろん患者さんも、みんなでWin-Winしましょうやー』って気がする。。
まぁいろいろなんだが、親のインテリジェンスの低さが故に、ワクチンや除菌の機会を失ってる子供は実に哀れで、負の再生産を嫌でも感じる。せめて保険と医療くらいはまず充分与えてやれよと。次に勉強、その次がピアノやサッカーだろ?
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知り合いで再再感染した奴がいる。
唾液交換が好き、海外旅行が好き、生の食べ物が好き、実家が井戸水とかの人、あと前述の人がパートナーという人は、チョット気をつけた方がいい。
検査も偽陰性でることあるから定期的にするといいらしい。。
感染源にはなりたくないからな。。