蕎麦の薬味について

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ざる蕎麦の薬味と言えばワサビとネギがお約束だ。しかし蕎麦の出来が良いなら本来は要らない。

何故に蕎麦屋は薬味を出すのか?それは「まだまだ未熟ですし、いい粉をおごれませんので薬味でお口直し下さいませ」という作り手側の謙虚さのPRのためだ。人間、謙虚さだけが成長の残りしろだ。「精進してもっと上手くなります」と次回来店をお願いしてるのだ。そう言う姿勢を示す、いわゆる約束組み手なのだ。

客側は嬉しげに薬味使うとバカ舌か、慮る(おもんばかる)気持ちのない野暮を露呈してしまうので、普通は使わないのがモラルだ。

常連で「ん、香りはいいが今日のは口触りがイマイチだな。ネギだけ使って大将に主張してみよう」など、野暮にならないようにコミュニケーションツールにするとかが本来の姿らしい。


もちろん海原雄山のように投げるものではない。

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諸説あるが、もともとは蕎麦は味噌だれで食うものだったらしい。江戸後期に醤油つゆが発明された時、昆布出汁の「精進つゆ」と、カツオ出汁の「生臭つゆ」に分類されたらしい(坊さんとかも食べれるように)。

「生臭つゆ」の方が断然うまいのだが、規律上ホントはダメな人たちのために「まぁ、蕎麦くらい薬味で誤魔化して美味い方で食えよ」ゆうのが薬味の歴史の始まりらしい。



さあ、蕎麦屋に行くと話したくなるでコレ。

♪(´ε` )