薬の世界

このピロリ除菌の薬が日本の業界の闇を如実に示してる象徴の一つだ。

除菌にはPPIという制酸剤とペニシリンマクロライドという2種の抗生剤をあわせて飲む。これ全部足しても1日分100円くらいで揃う。でも日本の最大手メーカーさんは「厚紙1シートに包装して1日分ずつパッケージした」というだけで「新薬」として開発承認し、1000円程で売ってる。主力品やで。これ発売の時メチャ揉めたの覚えてる。合剤のルール超えてきたからね。当然、国際競争力は皆無だけど、コレが日本メーカーの開発力?政治力?テクノロジーイノベーションが全然ない。

更にこの除菌作業に至るまでが曲者で、胃カメラのんだりABC健診や呼気検査してピロリ陽性を確定させてからでないと飲めない。風邪とかではあんな抗生剤出すのに。。

希望者に予防的除菌すりゃ数百円で終わるフローなんだけど、寄ってたかって数万円にする剛腕。日本独自のルールで市場を創造していく。

ちなみにこういうのを業界用語で「病域をつくる」という。

だから競争力無くなって日本のこの業界は超ヤバイんやけどな。。